[Welcomeのページ] [ミックさんの02のページ][NEWのページ]
[02ガレージのページ]
[まえのページ] [つぎのページ]

ミックさんの02のページ

その6<ミックさんの02講座その2>
[オートチョークつきキャブレターについて]

(Special thanks ミック)Since1999/11/17

ごぶさたでした。ミックです。 超多忙モードのため、02にはここ数ヶ月まったくいじってやれませんでした。
最近、仕事もすこしらくになってきたため、重い腰を上げて、以前からの 懸案事項であった、キャブの調整をやろうとおもいました。
・エンジンのかかりが悪い。
・いつまでたってもアイドリングが安定しない。
・ある程度安定しても、アクセルを踏むとエンストしてしまうことがある。
・燃費が極端にわるくなった。8km/l→5km/l
・エンジンを切っても、エンジンばたばたし、なかなかとまらない。(ライオンというらしい。)
・ガソリンくさい
調整をやろうにも、もとになる知識がないため、勉強してみましたので報告します。 下記のテキストを参考にしてください。
(まちがっているかも知れません。また、現 在 図がないので、部品の名称がどれなのかがわからないかもしれません。)
オートチョークはいままで自動でかかるとおもっていましたが、 始動前にアクセルを一度踏まないとかからないのですね。知りませんでした。(^_^;
この勉強結果をもとに調整をしてみたんですが、 結果的には現在調整できてません。
なぜかというと、キャブのガスケットからガソリンがもれているのです。 根本的にとりはずして、オーバーホールしないといけないかなーと思ってます。
まずは、部品の調達ですね。 オートチョーク機構についてはばね自体は問題はありませんでした。
あとはとりはずして、チョークダイヤフラムのチェックをしないといけないと おもってます。
参考文献については
・ヘインズ
・オーナーズマニュアル(前期型)
・オールドタイマー42号(ドイツソレックスDID)
・VWハンドブック
・カーメンテナンスマニュアル
・オートメカニックの別冊

はじめに

この文章は1バレルタイプのSOLEX PDSIタイプにのみ記述してます。
2バレルタイプのSOLEX DIDではセッティングは変わってくるとおもいます。
ちなみに、まだ文章のみですので、そのうち図をつけて完成させたいとおもいます。


第1章 キャブレターとは

キャブレター(気化装置)はガソリンエンジンの吸気通路に位置し、ガソリンを霧状にし空気とと
もにシリンダーへ送り込む装置である。ガソリンはエンジンが回るとシリンダーの負圧が発生し、
吸い込みが始まる。
ガソリンは液体よりも気体のほうが燃やしやすい。
しかし、気化装置といっても霧状にするだけでほとんどはシリンダー内ではじめて気化する。
さらにキャブレターは霧化するだけでなく車の走行状態によりガソリンと空気の量を
自動的に調整する機能も持っている。

第2章 オートチョークについての解説

2002のSOLEX 40 PDSITのオートチョークはゼンマイ状のバイメタルの伸縮を利用している。
(伸縮はオートチョークハウジングにある冷却水と電熱線によって温度を上げることによって
変化させている。)

1)寒い日に始動前、アクセルペダルを1回踏むとファースト・アイドルカム(スロットルを
少し開くためのストッパー?)がアクセラレータレバーから開放され、バイメタルバネの力で
チョークバルブプレートが全閉になり、スロットルバルブも少しひらき、回転数が大きくなる。
(これをしないと、オートチョークがかかりません。)
ちなみにこれをしないでエンジン始動すると、通常のアイドル状態のままの始動となります。

2)エンジンが始動すると、キャブのポートに発生した負圧によってチョークダイヤフラムが
吸い動かされ、バイメタルバネとの張力の釣り合いがとれる位置まで、チョークバルブを若干
開かせて混合気量を調整する。
 
3)やがて冷却水の温度が上昇し、バイメタルバネの張力は減退。すると更にチョーク
ダイヤフラムが吸い動かされて、チョークバルブがさらに開きアイドリングジェット
からの燃料の量がへりチョーク作用を終息させます。

4)もう一度アクセルを踏むと、ファーストアイドルカムが開放されてスロットルバルブが
少し閉じ通常のアイドリング状態になります。

第3章 加速時の振る舞い。

加速する場合はアクセルをいっぱいに踏みます。そのときは空気量は多くなりますが、
ガソリン量が減ってしまいます。そのためにスロットルが全開になったら、連動した
加速ポンプが押され、加速ジェット(アクセラレータポンプジェット)からピュっと
ガゾリンが供給され、一次的にパワーアップします。

第4章 Solex 40 PDSIT series cabrettor (automatic choke)の取り付けと取り外し
(ヘインズより。)

1. エアクリーナをはずし燃料注入ホースをはずす。

2. 温度制御バルブからリード線を引き抜く(オートチョークのところにもついてます。)

3.チョークハウジングカバーの3つのネジを外す。

4.アクセラレータシャフトの端から安全クリップを外し、キャブ側にある
スロットルレバーからシャフトを外すためにシャフトを押す。

5.キャブからディストリビュータの吸引ホースを引きぬく。
そして、クーラントホースを外さずにオートチョークハウジングをよけておく

6.インレットマニホールドと接合点のフランジのナットを外し、
インレットマニホールドからキャブレータとガスケットを降ろす。

7.取り付けは取り外しの逆だが、チョークハウジングカバーを取りつけるとき
にオペレーティングアーム(チョークバルブプレートを動かすアーム)に
チョークバイメタルスプリングをとりつける。
ハウジングの突起にカバーに刻み目を合わせてセットし3つのネジをつける。

第5章 Solex 40 PDSI series cabrettor のオーバーホールの方法(ヘインズより)

1.オーバーホールはマニュアルでもオートチョークでもだいたい似ている。
主な違いはオートチョークハウジングがあるかないかだけである。

2.キャブをはずしたときは、外観をきれいする。オートチョークの場合チョーク
ハウジングカバーをクーラントホースから必要なら外してもよい。
ラジエータキャップをはずし、余計な圧力を開放してやる。
チョークを接続しているホースは最も高い位置に保持してやる。
クーリングシステムからクーラントを排出する必要はない。

3.マニュアルバージョンではスロットルスタータレバーからチョークリング
ロッドをはずすことによって撤去作業を始める。

4.フロートチャンバーのカバーのネジをはずし、降ろす。

5.燃料注入ニードルバルブとシート(?)のネジをとる。

6.フロートについてる回転軸のピンをとり、フロートを抜き取る。

7.フロートチャンバーの横についてる栓を抜き、メインジェットをネジとる。

8.キャブの上側にあるアクセラレータポンプジェット(加速用のジェット)を抜き取る。

9.(運転席からみて)右側にあるアイドリングジェットのネジをとり、
エマルジョンジェットを引き抜く

10.アクセラレータポンプ(加速用)カバー(4つのネジ)とダイアフラムとばねを外す。

11.(運転席からみて)右側のスロットルの横側にあるミクスチャースクリューとばねをはずす。

12.もし高さ補正が入っていたら、フランジバルブを取り去る。

13.これが、取り外しの限界である。 スロットルバルブプレートやスピンドルをつけるには
新品やリビルトのキャブレーターが必要となる。
擦り切れや損傷のひどい部品はすべてあたらしくすべきである。ガスケットのリペアー
キットを手に入れるのがよい。
燃料と空気がとおるジェットや通り道のすべての部品はタイヤの空気入れの空気できれい
にしなさい。けっして、ワイヤーや針などはつかわないように。
全オーナーが正しくないタイプの別な代替え品にしてる場合、仕様のリストに載っている
部品とジェットのサイズを比べよう。

14.再組み立てはとりはずしの反対だが、一度組み立てたて、とりつけ、エンジンがノーマル
運転状態の温度になったら、次の調整とチェックを行いなさい。

15.キャブレターの調整

A)キャブから燃料注入パイプをはずし、カバーとガスケットをはずし燃料レベルをチェック
しなさい。深さを測るゲージでキャブのフロート内の燃料のレベルをチェックしなさい。
19.05mmであればよい。
もし、調整が必要なら、燃料注入バルブに噛ませるウォシャーの厚さを変えなさい。

B)ファーストアイドルスピード(チョークが完全に閉じている状態)にセットするために
キャブ側のアクセラレータロッドを押してからチョークバルブプレートを指で閉じる。
(キャブの内壁の6.5mm以内)(これは強制的に冷寒時のチョーク状態にしている。)
ストップレバーはちょうど、ファーストアイドルポジションにある。
チョークリンクロッドのロックナットを調節し、(これはファーストアイドル時の
スロットルの開き具合を調整する。)ファーストアイドルスピードを2100rpmにする。
ファーストアイドルスピードを増やすにはロッドを長くする。減らすにはロッドを短くする。

C)エンジンを切ってオートチョークハウジングカバーをはずして、オートチョークの調整を
チェックしなさい(クーラントのホースはつながったままにしておく)
チョークハウジングにドライバーを差し、それを止めるのにチョークロッドを押す。
同時にチョークバルブプレートの端とキャブの内壁の間の隙間をチェックしなさい。
隙間が0.25inch(6.5mm)あるのをチェックするのにドリルを使つかうのがよい。
もし必要ならチョークロッドの底のロックナットを外し、調整しなさい。

第6章 オーナーズマニュアルからの説明
(基本的には通常温度のアイドリング状態のセッティングのみしか書いてません。)

キャブはもし可能ならBMWディーラーできれいにしてもらうべきた。
緊急時には、フロートチャンバーは図の9番のプラグを抜くことによって空にすることが
できる。(13mmのスパナを使う)そして、中に入っている全ての水や泥を取り去る。
さらに、以下のジェットを抜き(ネジになっている。)、空気できれいにする。
・メインジェット(9番のプラグを外したあとにとる。13mm)
・アイドリングジェット(6番、8mm)

工場で設定されたジェットサイズと基本的なキャブの調整はむやみに変更すべきではない。
ディーラーでの仕様書を見なさい。

調整方法
・エンジンが普通の運転温度であるときのみアイドリングの設定を調整しなさい。
・アイドリングミクスチャーコントロールスクリューを注意していくところまで絞め込む
それから1回転半ゆるめる。これが基本的なアイドリングのセッティングである。
・アイドリングアジャストスクリュー(スロットルストップスクリュー)を使って、
エンジンのアイドリングスピードを700から800回転にセットする。
・もしアイドリングミクスチャースクリューが現在ちょっとしか回ってなかったら
(混合気が少なかったら)ベストの混合気はエンジン速度を少し上げるよう調整してやる。

・このようにして、エンジンのアイドリングスピードはアイドリングアジャストスクリューをゆるめ
ることによって、再び減らさなければならない。必ずエンジンがスムーズで息継ぎなしにに動き
つづけてるようにする。もしこれができなければ、アイドリングミクスチャーコントロールをすこ
し調整しなさい。



[NEWのページ] [02ガレージのページ] [まえのページ]  [つぎのページ]
[Welcomeのページ] [ミックさんの02のページ]