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mittyee's 02 Page <NO.8>

mittyeeさんの1974 BMW2002tii

そして、修理
「私、脱いだらこんなにすごいんです。」
<その1>

(Special thanks mittyee) Since2002.06.08.


後で誤解を招かないように生意気なようですが、素人の僕が勝手に定義づけた素人なりの「レストアとは」を書いておきます。
フルレストア「ほぼ新古車の状態」
レストア「とりあえず自慢(笑)できるレベル」
「フルレストア」として直す場合、中古部品(リビルド品含む)を使うという事は、
その部分だけは古いままのわけですから遅かれ早かれまたその部分の
修理の必要が出てくる可能性が高いわけですよね。
「新古車(フルレストア)」と言うからには「ほとんどの部品の老朽化が1からスタート」しなければならないはず。
で、全ての消耗品・錆やダメージのある「所」は「新品と交換」と言うのが最低条件ではないでしょうか。
もちろんボディーの錆は許されません。
そこにいくと、「レストア」は単に自慢できれば良いわけですからお気楽(?!)です。
あくまでも僕なりの考えです(^_^;)
そして、tiiの状態はいかに!?結果的にこれがかなり最悪な状態でした。
以前の修理跡もあったのですが、長く乗ろうと思っていた車の修理内容ではなく安く修理して、数年で「ポイ」仕上げでした。


フロアーはブリキのようなとたんのような柔らかい素材で錆で穴が開いたところをそのまま直してあったり
(直すなんて言葉は妥当ではありません。「埋めてあるが」正しい表現です)
サイドステップは塗料の入っている「いっと缶」のような物で作ってあってジャッキアップできなかったり、
(実はスッテップの中にねずみのご遺体が・・・)

シーラーで造形してあった前ウインカーの所などなど、目を疑うような直し方でした。
素人の僕が見ても「これはまずい!」と開いた口がふさがりませんでした。
まさに「臭いものにはふたを・・・」状態(泣)。
それ以外はやはり、ウィークポイントと言われているところは全滅状態でした。
こんな02で高速道路を走行中に車線変更をした日にゃ家族もろとも合掌となっていたでしょう。(-_-メ)
しかし、ラッキーな所もありました。
マーレイのホイールやシュリックハイカム、ターボのフロントブレーキキャリパー、ベンチレーテッドディスク、リアドラムもターボ、ステアリング、リアシートもターボの物でした。
しかしながら、正直この段階で修理そのものを断念するか迷いました。
「新古車」これが僕の中での1番の理想です。しかし、これは金額的に問題外。
基本的に「手に入る部品の値段」と「板金したときの金額」とを天秤にかけ、安いほうを選択すると言うことで自分を納得させ、「オレンジの元色のtiiが欲しい!」と訳の分からない理由をつけて「GO!!!!!!!」となったのです。
で、修理に当たっての僕の基幹は以下のようになりました。
見てくれは大切なので、外装品に関しては新品の部品をできるだけ集めました。
そして、ボディーに関しては純正の新品と中古部品を集め、長持ちできるような加工の実施。純正が手に入らない、若しくは高くて手が出ない、それは迷わず板金修理(結果的にほとんどこの方法になりました。)と言う感じに決まりました。
まず、ボディー全体の程度の善し悪しの確認です。
ウィークポイントの徹底手的な状態の確認と塗装の上から見て、浮いている部分やまずそうな所は塗装を剥離し、錆やら状態を確認し修理の必要性を検討し、その結果必要と判断された部分は全て修復をすることにしました。
鉄板を切って叩いてだめな部分と同じ形にして、接合したり。はたまた全てを同じ形に作って取り付けたり。
しかし、副作用というか板金修理をする上で、単に新品部品と交換するよりもよりもメリットが大きい事がありました。
それは何かというと、
(1) 「現代の素材」を使うことによって02特有のウィークポイントが改善(克服)でき、予想よりはるかに長生きさせる(錆が出にくく)ことができる。
(2) 板金の過程で普段は手の届かない様な所にまで錆び防止の処置をすることができる。
(3) スポット溶接増しによって、必要な箇所は強度をアップさせることができる。
当然、熱を加えたところは錆びやすくなるので、そこは防錆処置と職人さんの腕(!)でカバーしたそうです(^.^)
つまり板金修理をしたことによって、結果として手を入れた所は耐久性・強度についてはフルレストア並、若しくはそれ以上になってしまったのです。
1例として、穴の開いたフロアーは新品を取り寄せるよりはだめな所だけを1から作ったほうが早いし、安いし、長持ちするし、と言う結論になったりしました。
(なんせ、娘が免許を取るまでですから)また、腐りの早いところは迷わず板金の手を入れてもらい、予防策をほどこすことにしました。
↓作業中のT.Kさん。

しかし、これが大変だったそうです。いつも板金している英国車の鉄板の厚さはほとんどが0.8mmだそうですが、02は最低で1mm、ほとんどが1.2mmらしいのです。
画像でも分かるように手で叩いて造形しているので、かなり大変だったそうです。
ドイツ車(02だけ?)の特徴かもしれませんが、厚い鉄板を使っているところは曲げ方を工夫してシンプルかつ高い強度を保てる様に設計されていて、これで重量増を防いでいるそうです。
設計を見ると民族性が分かってとても楽しいと板金担当の方はおっしゃってました。


以前の修理跡とステップ内の錆。

フロアー修復跡。青く見える部分がブリキ(?)のようなもので直した箇所(泣)。サブフレームも逝っちゃってます。
かなり重症。

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